第24回カイパーサタデーコンサート

9月28日(土)に第24回カイパーサタデーコンサートが開催されました。
  コンサートはフェリス女学院OG合唱団「杏の実」の合唱でした。
  バラエティーに富んだ構成で、どの歌も心に響く素晴らしい合唱を聴くことができました。
  美術展はS37年卒の岩﨑美代子さんの日本画展で、100号以上の大作も出展され
  ました。卒業生のギャラリーで作品の一部を掲載いたしますので、ご覧ください。
  またコンサート、美術展の写真も会員ページで掲載の予定です。
杏の実コンサート
   第1部   1.おんがく
         2. リフレイン
      3.紅葉
      4.村祭り
     5.春
      6.言葉は
   第2部   1.I Will Follow Him
         2.Hail Holy Queen
         3.ぜんぶ
         4.信仰・希望・愛
  アンコール 母に贈るうた
        やさしさに包まれて

日本画展「おりおりの譜」
    岩崎 美代子(S37年卒業)

第24回カイパーサタデーコンサート
プログラム
  • 第1部

    ♪おんがく                  作詞:まど みちお  作曲:木下牧子
    「かみさまだったら みえるのかしら みみをふさいで おんがくをながめていたい…」
    オープニングは、祈りにも似た美しいハーモニーのアカペラです。詩人まど・みちおの歌詞は、全身の五感を開いてその形、色、香り、味を感じたいという、「おんがく」への愛おしさに溢れています。私たちが愛してやまない「おんがく」の姿を、五感で感じてください。

    ♪リフレイン                  作詞:覚 和歌子 作曲:信長貴富
    軽やかなリズムに乗った主題が、歌詞とリンクするように、各パートで繰り返し展開されます。繰り返される命や営み、でもその「今」は一度きり、という歌詞は、もともと子供たちのために書かれたものですが、私たち大人にこそ響く内容です。みんなで心をひとつにし、美しい和音を奏でるフィナーレに注目です。

    ♪紅葉                                  
    ♪村祭  作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 編曲:Bob Chilcott
    合唱曲の作曲を多く手がけるイギリス人ボブ・チルコットは、親日家としても知られています。何度も来日を重ね、日本の曲を編曲するという企画を実現させました。お馴染みの曲が、複雑で動きのあるハーモニー、洒落た伴奏によって、見たことのない表情を見せてくれます。彼が仕掛けた素敵なサプライズをお楽しみください。

    ♪春                       作詞:新川和江 作曲:信長貴富
    16歳という多感な時期に終戦を迎えた、詩人の新川和江。この詩はその頃に書かれたもののようです。苦しみや悲しみと決別し、前を向いて未来へ踏み出そうという意志と情熱が、輝かしくも力強い春の息吹になぞらえられています。詩を際立たせるドラマチックな曲調は、作曲家・信長貴富の真骨頂。私たちの心の琴線に触れる名曲です。

    ♪言葉は                    作詞:谷川俊太郎 作曲:信長貴富
    当代きっての詩人・谷川俊太郎と人気作曲家・信長貴富は、タッグを組んで沢山の合唱曲を生み出してきました。そのひとつであるこの曲は、長年言葉と向き合ってきた詩人の、言葉への深い理解と愛情に貫かれています。人々の心を結ぶ「言葉=歌」を、流麗なメロディーに乗せて届けます。




    第2部

    ♪I Will Follow Him “Chariot” (アイ・ウィル・フォロー・ヒム “愛のシャリオ“)
    ♪Hail Holy Queen (ヘイル・ホーリー・クイーン)
                           サントラ『天使にラブソングを』より
    1992年公開のアメリカ映画『天使にラブソングを』は世界中で大ヒットし、ミュージカルにもなりました。この2曲は、主人公率いる修道院の聖歌隊が歌う劇中歌。1曲目は1960年代にヒットしたポップスを、2曲目は伝統的な聖歌をゴスペルとしてアレンジしたものです。お堅い修道女たちがグルーヴ感溢れるゴスペル隊に変身する驚きを、ここで再び!

    ぜんぶ 〜ア・カペラ版〜           作詞:さくらももこ 作曲:相澤直人
    『ちびまるこちゃん』の漫画家・さくらももこは、実は優れた言葉の使い手であり、多くのエッセイや詩を残しました。平易な言葉で紡がれた温かい詩は、全ての人の心を打つはずです。その詩に寄り添うような優しいハーモニーを、心と耳をすませて聞いてみてください。

    ♪信仰
    ♪希望
    ♪愛              作曲:ロッシーニ 訳詞:富岡正男 編曲:鈴木一郎
    オペラの作曲家として知られるロッシーニですが、この3部作は、「信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る」という聖書の一節を題材とした宗教曲です。正統的な手法を踏まえながらも、バッハやヘンデルとは違う軽やかさや華やかさがあります。カイパー講堂に相応しい、神を讃える美しい曲で今日のステージを締めくくります。