フェリス白菊会 フェリス女学院中学校高等学校同窓会

思い出の旧1号館

水彩画でよみがえる、旧1号館の風景

ホームページのこれまでの表紙を飾った旧1号館の風景をご覧ください。
これらのなかから選んだ絵をもとにした絵はがきセット「Memory of Ferris 旧1号館 の思い出」(2種。各5枚組)も同窓会室で販売しております。詳しくはこちらから。

(画・文 高柳馨子 1979卒)

中庭の紫陽花(2010.06)
今年は、例年より遅い梅雨入りとなった。恵みの雨とはいえ、在学中も長雨は憂鬱だった。
そんな気分を、雨が似合う紫陽花は和らげてくれる。梅雨本番を迎えるとともに彩りを増していく。木々が緑を競い合う中庭で、文字通りの”異彩“を放つ存在である。
ツツジ越しの通用階段(2010.04)
”緑濃きフェリスの丘“で、新年度がスタートした。制服姿も初々しいJ1を見掛けると、当時の自分を懐かしく思い出す。
桜に次いでツツジが咲く頃、新しい仲間にも次第に馴染み、それぞれが学校生活のペースを掴んでいく。
ギャラリーへの階段(その2)(2010.02)
派手さはないが、程良い飾りの手摺が印象的な階段。周辺の歴代校長の写真を、じっくり見た記憶もない不心得者で、いつも駆け上がっていたように思う。
南窓からの眩しい光は常に優しく、どこか懐かしさを感じさせた場所である。
礼拝堂 長椅子(2009.12)
フェリス祭で久し振りにカイパー講堂の長椅子に座った。色も形も旧1号館のものとは異なるのだが、そこに響く歌声はあの頃のままだった。Jのときは8人も座れた事を思い出す。隣人の温もりを感じながら讃美歌を歌った、幸せな時間…。
中庭 色づく(2009.11)
中庭の木々が色づくのは、いつ頃だったろうか…。身近に目にしていた筈なのに、意外と記憶にないのが不思議である。平穏に毎日を過ごしていた故か…。フェリス祭の賑わいから日常の静けさを取り戻し、冬仕度を始める頃、最高の彩りを演出してくれる。
鉄平石と青い窓(2009.09)
確かシェーファー校長献堂の辞に「大小、色様々の無数の石で蔽われているように・・・」多くの人々の喜捨により作られた、とあった。
本当にたくさんの人に支えられて、旧1号館、そして今のフェリスがあるのだと思う。鉄平石は単なる装飾にとどまらず、象徴的にそれを伝えてくれている、と実感する。
緑濃き 中庭(2009.06)
総会で久しぶりに校歌を歌った。「緑濃き フェリスの丘に・・・・」
中庭の水と緑と青空と、そこに流れる緩やかな時間。何の虞(おそれ)もなく、平穏に過ごしていたあの頃・・・。なくなってみると、その存在の大切さに、初めて気付くことがある。
生徒玄関 入り口(2009.04)
生徒玄関とは名ばかりで、在校中、出入りに使うことはなかった。合格発表はこの入り口上部に張り出されていたのだが、確か我々の代までではなかったか・・・。
愉快な仲間達との出会いの幕が開いた、思い出の場所である。
影映す 化学室(2009.02)
薬品からくる独特の臭い。嗅覚による記憶の一番手は、化学室だろう。班の仲間と大慌てだった実験も、懐かしく思い出す。
授業以外入ることの無かった馴染みの薄い特別教室だが、瓶が歪んで見える薬品棚のガラスは、時代を感じさせた。
雪降る通用門階段(2008.12)
これも温暖化の影響だろうか。近年、横浜で雪景色を見ていない。 足元を気にしながら階段を上がった記憶がないのは、恐らく休校になっていたのだろう。光太郎の「道程」を連想させる雪道は、魅力的なキャンバスでもあった。
機会があれば、港の汽笛をバックに雪降るフェリスを、また見たいと思う。